くらしと水道
べんりな水道
飲み水や歯みがき、そうじやお風呂、料理やせんたくなど毎日のくらしに水は欠かすことができません。そして食物などの生産物や産業製品、消防や下水道などの都市活動をささえるところにも水が必要です。
蛇口をひねれば、いつでも、どこでも、すぐ安全な水道水がでてきます。現在、矢巾町では96.4%(平成28年3月31日現在)のほとんどの方が水道を利用しています。
その上、日本の水道は世界でもトップレベルの安全性を誇っており、日本中どこへ行っても安全な水道水を利用することができます。(わが国では、平成28年3月31日現在、97.9%の人達が水道を利用しています。)
水道の歴史
昭和30年代、当時の矢巾村の飲み水は、井戸水や河川水にたよってきました。しかし、伝染病の大流行や大雨のたびににごり水が発生し、次第に水道の整備に対する関心が高まり、昭和38年12月23日に事業創設認可を受け、昭和41年4月1日から村営水道による給水を開始しました。
これが矢巾町における水道の始まりです。また、町制施行後、昭和42年に地方公営企業法が適用されました。
その後、2回の拡張事業を経て、平成2年度からは第3次拡張事業に取組みライフラインの整備を進めています。
浄水場のはたらき
浄水場では、まず水源から運ばれてきた水の中の小さなゴミや砂を薬の働きで沈みやすいかたまりにします。
そして水の中の沈みやすくなったゴミや砂は沈でん池で取り除かれます。次にろ過池ではもっと細かいゴミやばい菌を取り除くため、しきつめられた砂に水を通して、さらに塩素という薬品で消毒します。
こうしてできあがった安全な水道水は、配水池というタンクに蓄えられ、道路の下に網の目のように張りめぐらされた配水管を通って皆さんの家庭などにとどけられます。
家に水がとどくまで
こんな便利で衛生的な水道の水はどこからくるのでしょう。
水道の水源は、大きく分けると川の水、ダムにためた水、地下水と、三つに分けることができますが、矢巾町の水源は全部が地下水となります。
それらの地下水は、安心して飲める水にするために、水道の水をつくっている浄水場に運ばれます。
そこできれいな水になると、道路の下などに編み目のように張りめぐらされている水道管によって、皆さんの家庭などにある、蛇口まで水道水が運ばれます。その水道管の長さは約250kmにもおよびます。この距離は、車で国道4号を南下すると仙台市を通り越して宮城県白石市まで行く距離に相当します。